アダルトチルドレンの回復とは
アダルトチルドレンとは
アダルトチルドレンとは、一般では子ども時代に育てられた環境や経験が原因で、成人後も心理的な影響や問題を抱え続ける人々を指す概念といわれています。
そして心理的な影響や問題は、毒親、機能不全家族、依存症、不登校、うつ病、不安症など多岐にわたります。
何が起きても自分のせいで収める癖
私でいうと、子ども時代に問題の原因があることで、知るはずだったものを知らないまま大人になり、歪んだ認知のまま今に至るために、一般の人からみたら滑稽なことをすることが多いです。その度に恥ずかしい思いをしたり人間関係がうまくいかず、それは自分がダメだからだという、よくよく考えたらなんの解決にも至らない結論で自分を収めるしかありませんでした。
自分がダメだから頑張らないと…と真面目に一生懸命に生きているつもりなのに、なぜだか自分の家族も次々と問題が起きてしまう結果に。そうなるとまた、私のせいで家族がだめになったんだと自分を責めるという堂々巡りになっていました。
2つの自分
いま、心の問題に深く関わるようになりひとつ言えるのが、自分の中には二つの自分があるんだということ。それは、本来の自分とそうでない自分。
本来の自分とは、持って生まれた自分。
本来の自分は、子ども時代に問題があったことで出来上がった自分に押しつぶされ、仮死状態のようになっています。その仮死状態になってしまった本来の自分を生き返らせることが、アダルトチルドレンの回復なのではないかと私は思います。
アダルトチルドレンの回復とは
文章で書けば一行で済むことですが、到底容易なことではなく、そもそも問題があったことで出来上がった自分が本来の自分と思い込んでいるので、いくらセッションを受けても、まずは言われている意味が分からなかったり、分かったとしても勘違いして受け取ったり、それは誰かさんのことだわ、と自分と重ねて考えられないことが多いのです。
自分を受け入れる力
たくさんの人と話して、たくさんの人と関わって、そしてすこしずつ、すこしずつ、自分の中に自分は歪んだ認知をしていたんだということを受け入れていく作業になります。それは、学校で勉強ができるからすぐに理解できるとか、とても酷い成育歴があったから理解できないというよりも、受け入れる力があるかないか?にかかってきます。
じゃあ、さっさと受け入れればいいじゃない?と思われるかもしれませんが、その受け入れるということがどれだけ苦痛で痛みを伴うことなのかは、経験をしないと分かりません。
一度、受け入れてみたとしても、疑い深くてずっと疑心を持ち続け、結局ゆがんだり受け入れた振りをして周りに良い顔ばかりして、あとで爆発したり、そんなの絶対嘘だと頑なに受け入れず自分の事しか考えられないためにいつも孤独だったり
中々難しいことですが、そんな自分を助けてくれるのは、本来の自分であり生まれ持った自分なんです。
本来の自分って何なのでしょうか?
では本来の自分とは何でしょうか?
それは自分の好きと嫌いがあること。
アダルトチルドレンにとって、好きと嫌いをはっきりとすることほど恐ろしいことはありません。いつも誰かに決めて欲しいと思っています。あるいは誰かにあわせて生きています。
それを好きと嫌いを自分で決めろだなんてめっそうもないと逃げ回ります。好きな振りをしたり嫌いと言ってしまったからと言ってずっと嫌いを押し通そうとしたり。
そんなことを続けていると本当の自分はいったい何処にいってしまったのかわからなくなってしまいますし、自分の本心はどこかにいってしまっているので、人に合わせ続けたり正しいことに執着したりします。それが認知の歪みにもなっています。
本来の自分が目を覚ますには?
人間、大人になればなるほど色々な大人の事情というものがあり、忖度し自分を折り曲げて合わせていかないといけないこともあります。それでも愚痴りながらでも心が元気でいられるのは、好きと嫌いを持っているからではないでしょうか。
子ども時代に問題があったことで出来上がってしまった自分から本来の自分に目を覚ますためには、好きと嫌いをはっきりとさせること。
恐ろしいことかもしれませんが、はっきりとさせていくことで歪んだ認知を受け入れる力も付いていきアダルトチルドレンの回復に向かえるのです。
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